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ガイアッシュ覇道のハヤブサマル

 

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ある人は「ドラゴンと書いていないメタカードを積むなんてあり得ない」と言いました。

 

 

 

事実として、ハヤブサマルはドラゴンではないし、ハヤブサマルは自分より速いデッキを受けるためのメタカードです。別に間違ったことを言っていないように思えます。

 

今回はこの意見に対して異を唱える回になります。

 

 

 

まずはメタカードとしての側面。このデッキはマナが整う前に殴られるとボアロ絡みのカウンターが出来ず、インフェルもカツキングもタイミングを問う受け札なので若干受けに不安が残ります。

全体で見れば決して受けが弱いデッキではないのですが、サガに近い脆さがあり補強したいのは事実です。

 

ここまではメタカードとして普通に強いよねって話です。一度受ければガイアッシュでカウンターを狙えるデッキなので、これだけでもまあ噛み合ってはいます。

 

 

 

ですが、ガイアッシュ覇道のハヤブサマルはここからが本番。コイツ、殴り返しをキャッチし始めます。

ガイアッシュ覇道というデッキはメインアタッカーの覇道とロージアが両方とも横に生き物を要求する関係上、"盤面が更地だと上手く打点を組めない"という弱点があります。ハヤブサマルはそんな相手の計算を大きく狂わせ、勝ち筋を勝手に増やしてくれます。

 

こういう使い方のハヤブサマルは大抵ドギラゴン剣やデッドダムドにマジレスされるというオチがつくのですが、このデッキにおいては寧ろそれが狙い。ハヤブサマルを警戒して革命チェンジや侵略を吐かせればガイアッシュが反応してこちらにとって最も有利なフィールドに持ち込めるようになるわけです。

 

 

 

さて、"盤面が更地だと上手く打点が組めない"という弱点絡みでもう一つ。

このデッキは執拗に盤面処理を繰り返してくる相手には6(ガイアッシュ)+4(覇道)の10マナが溜まるまでこちらから攻め込むのが難しいです。とはいえ相手もそこまで待ってくれる訳ではないため、中盤以降マナを伸ばすべきか相手にプレッシャーを与えるべき(カツキングで盤面干渉、ガイアッシュポン置き等)か頻繁に択が発生します。

が、ハヤブサマルが見えればガン無視してマナブーストしてもOKです。択ゲーを無視出来るというのは、それだけ勝率の安定化に繋がります。

 

 

 

ハヤブサマルがあるから盤面展開を強く行える。」

ハヤブサマルがあるからこのターンブーストを行える。」

こう書いてみるとメタカードとは名ばかりで、寧ろデッキの可動域を増やすメインパーツ級の働きを見せています。序盤の隙を埋め、中盤以降相手に揺さぶりをかけることで、ガイアッシュ覇道の「あらゆるレンジで相手と戦える」という強みを最大限押し付けられるようになるわけです。

 

当たり前ですが同じカードでもデッキによって使用感は大きく変わります。踏み倒し先が1種4枚のドラサイと3種9枚のドラサイが同じ使用感なわけがありません。

 

ハヤブサマルというカード単品ではあくまで相手の攻撃を受け止めるメタカードですが、ただのメタカードで終わらせるかデッキパワーを引き上げる歯車として扱うかはデッキ次第。

単品の評価に流されず、このデッキでは何をしてくれるのかを丁寧に見定めていくことが、デッキ構築の一つの鍵と言えますね。

 

 

 

☆今日の一曲

SENTIMENTAL StepS / μ's

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